ソクラテスゼミ  | 日記 | 医学部入試について

高校物理、化学、数学等をそれらの関連性や歴史的つながりを踏まえながら指導していきます

Top >  日記 > 医学部入試について

ソクラテスゼミ  の日記

医学部入試について

2018.09.04

学部編入試験が終わり無事合格されました、今年も九大です。

東京医科大学の入試が騒がれています。
但し冷静に男女比をみると国立大学でも????
という大学も見受けられます。

以下は
入試問題を全教科一人で解いている立場からの見解です。
医学部は理科は2教科選択が多いです。
基本的には物理と化学か化学と生物になります。
男子は前者、女子は後者が多いのですが
物理と生物の難易度に差があるなと感じることが多々あります。
物理は他の教科に比べて圧倒的に多くの分野がありますし(工学部が
多岐に分かれるのがその証拠ではないでしょうか)、微分方程式や
外積を使う問題は出せません。後半の原子のあたりは教科書がさらっと
流しています(化学で習う原子の理論は無視同然ですから詳しくはできない)
ですから力学以外は図や問題文でひっかからなければきつい教科とは思えません。
覚える公式も少ないですし、導く過程を理解すればさらに数分の一の量になりますし
論述問題も解けるようになります)
力学のv-tグラフのように図をきちんと描けば一気に数問の答えが出てくることも
あります。

対して生物はほぼ暗記になりますしその量も膨大です。思い出せなければ
どうしようもありません。奇問、難問も多々あります。
化学の有機も暗記ですから生物を選択すると暗記の総量が大変なことになります。

この点を踏まえていろんな大学の問題を解いていきますと物理が簡単で生物が難しい
大学の男女比は...
なるほどねーと思う事が多いのです。

東京医科大学ですと物理は進学校の問題集の基本レベルがびっくりするほどでてきますし、原子の分野は決め打ちで対応できます。
また理科は2教科が連続であります。化学の有機は本当に場合分けが大変ですし、前半の〇×選択と合わせてとても時間を取られます。
物理選択ですと早めに終わらすことができるので化学にかける時間を多くとれますが
生物だとすもいかないと思います。

結果的に男子といいますか物理選択者が有利に働くと確信しております。

理科が1科目ですと過去問で自分が向いているかどうかを見極めたうえで
科目を決めて、さらに英語、数学をみて受験校を選択すべきです。

センター試験が思うようにとれなかったから個別学力が重視の大学を受ける
というのは戦略的に最悪の部類だと思います。
多分落ちます!

医学部の学生さんを指導することがたまにあります。
通塾の理由は例外なく高校時代物理を選択していなくて
物理が危ないからです。

生物は医学部に入ってからで遅くないので高校時代は物理を選択することを強く
お勧めします。

また現役で医学部に落ちた場合、学部編入をお勧めします。
毎年医学部にいく生徒がいるであろう高校は付近には1校だけだと思いますが
その学校の公開データを見ますと国立大学は山口大学の推薦がほぼ全て。
今年の現役は理数科、普通科から各1名でした。(理数科、普通科までは公開されていません)
個別学力は現役だろうが何年浪人していようがほぼ0!
私立の合格率は3%位ですかね。

私立のセンター利用は90%はないと受ける意味にがないような気がします。
山口大学医学部推薦の地域枠ですと85%程度(当塾の合格者の場合)で受かります。
私立は徹底的に対策しないと落ちる時代です。

ちなみに東京医科大学は山口県出身者の在学生は0です。
男子とか女子とかいう以前に0です。

国立大学医学部への編入は人数、制限(在学年数)が緩和されている大学が
増えてきました

大学2年で受けれる大学も出てきました。最短ですと2浪と同じ年齢です。
但し元の所属大学で既に習得した単位は生物系を中心に免除になる科目も
あります。

編入が良いと思いますよ、受験日程はバラバラなので大学4年時には頑張れば5校位は受けれますし。

日記一覧へ戻る

【PR】  平塚市 中古車販売 株式会社琉球商事  足壺癒楽庵 吉祥寺店  多治見 かいゆう舎  hish  やきとり2ランホームラン